「高校事変Ⅱ」 松岡圭祐：著 角川文庫：刊
★★★★
前回読んだ「高校事変」の続編が出ました。
▼その時の記事
主人公は変わらず、死刑囚を父親に持つ、優莉結衣17歳。前回の騒動で武蔵小杉高校にいられなくなり、新しい高校に通って2ヶ月経っていました。
そこでもまた、事件に巻き込まれていきます。今回は女子高生ビジネスに絡む事件です。
結衣と同じ養護施設に暮らす奈々未・理恵姉妹。姉は施設の費用を払うために隠れて売春をしていました。
ある日具合が悪いなか、呼び出されて仕事を強要された奈々未は、最悪の客に連れ去られてしまいました。その裏で数十人の女子高生が行方不明になっていたのです。
彼女を助けるために結衣が奔走します。心の底では人を殺す衝動を抑えられないだけかもしれませんが😱
今回も前作同様、えぐい描写が満載です。でも、本当に最低な人間達がやられていくのは爽快でもあります😙
また、松岡圭祐らしく話題の社会ネタも盛り込んでいます。「特権階級」なんて刊行の少し前の出来事なのにどうやって取り入れたのでしょうか？？
さすがに他のストーリーは直ぐには書けないはずだから、うまい具合にはめ込んでいったのでしょうね。それが違和感なくできてしまうのが、さすがです。
そして1番心に残ったのは結衣が夜空を飛ぶシーンです。
眼下に広がる夜景。
体に感じる風。
昔ハマった漫画「キャツアイ」を思い出しました😁
荒唐無稽と思える荒業ですが、気持ち良さそうでした。最高時速300キロらしいので、実際は怖くて仕方ないと思いますが。
9月に「高校事変３」も出るようなので、もちろん即買いです。
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「複合捜査」 堂場瞬一：著 集英社文庫：刊
★★
またまた堂場瞬一です。特に好きというわけでは無いのですが（ファンの方、すみません💦）、なぜだか家にあったので読んでみました。
読んでいくうちに、これは続編かも？と思う箇所が出てきました。調べたところ、登場人物がかぶる前作「検証捜査」が出ていました。しかも他にも姉妹編が出ているようです。
独立したお話なので、特に問題はないだろうと、そのまま読み進めました。
主人公の刑事、若林祐はなかなかクセのある性格で、始めは好きになれませんでした。でも、読み進めていくうちに意外と人情味のあるいいやつなのではないかと思うようになりました😅
犯人がすごそうで意外とショボイのが残念でした😥詰めが甘いというか…。
他のシリーズも読むかと言われれば、
・・・
です😓
