「万能鑑定士Qの事件簿0」松岡圭祐:著 角川文庫:刊
遂に出ました!
松岡圭祐の万能鑑定士シリーズ!
私が松岡圭祐にハマったきっかけの、万能鑑定士・凛田莉子が活躍するシリーズです。
シリーズ自体は数年前に完結したのですが、今回はエピソード0バージョン、つまり、シリーズ1巻より前のお話です。2009年ごろですね。
テーマはバンクシー。
今でこそ反逆のアーティストとして有名になり、日本でも展覧会が開催されるほどですが、当時は日本では知る人はあまりいませんでした。
そのバンクシー作と見られるステンシル画が東京で見つかり、莉子が鑑定に呼ばれたことから物語は始まります。
舞台はグアムにも及び、莉子は、松岡の最新シリーズの「グアムの探偵」のレイ・ヒガシヤマにも出会います。ファンにはたまらない展開です。最後にレイが莉子に告白しながらも、君にはもっとお似合いの人がいると言って、小笠原を彷彿とさせる人物像を語り、去って行きました。予言者か!?
日本各地、そしてグアムと駆け回り、莉子は無事に事件を解決します。
最大の謎、バンクシーの件に関しては謎は残りましたが・・・。
多分にファンサービス的なお話でしたが、一ファンとしては満足です❤️
「合理的にあり得ない」柚月裕子:著 講談社文庫:刊
「佐方貞人シリーズ」を読んでから、柚月裕子が気になり、他の本も読んでみました。
「合理的にあり得ない」は弁護士資格を剥奪された上水流涼子が、法律の知識を駆使しながらも、違法スレスレ(時には違法😅)で依頼された相談事を解決する何でも屋のお話です。
助手の貴山は東大出でIQ140という頭脳の持ち主。2人で持ち込まれた厄介ごとに対処しています。
短編連作集になっていて、涼子の過去の事件や助手の貴山との関係について、徐々に明らかになっていきます。
泣ける要素はあまりありませんが、読んでスカッとするお話でした。