松岡圭祐にハマる
ふと読んだ「万能鑑定士Q」の面白さににハマり、遅まきながら松岡圭祐の一連のシリーズを買い揃えたのは去年のことです。
でも最近は「黄砂の籠城」「黄砂の進撃」「8月15日に吹く風」など歴史小説を続けて出版していたので遠のいていました。歴史小説は嫌いなわけではないですが、この人はやっぱりキャラモノ?がいいなと。
そんな中出たのが、「マジシャン」と「イリュージョン」でした。昔出た本を大幅に修正、加筆した再刊のようです。
「マジシャン」講談社:刊
マジシャンになりたいと必死な少女・里見沙希が主人公。
「目の前で金が倍になる」との目撃証言多数寄せられ、詐欺事件の臭いを感じて捜査に乗り出した舛上刑事と捜査に協力することになった沙希。
舛上刑事が時折、繰り出すなぞかけというかクイズの内容が、昔読んだ「頭の体操」を思い出させます。
ひねりを効かせたクイズ満載でシリーズ本を夢中で読んだ記憶があります。 子どもには少し怖さを感じる表紙で中身もミステリっぽかったような気がします。
久しぶりに調べてみると第20集まで出ているようです。
今度、 図書館で借りてこないと!
閑話休題。
札束が目の前で倍に増えるという前代未聞のトリックの種明かしはイマイチ肩すかしのような気もしましたが、 ストーリー全体としては、どんでん返しもあり楽しめました。典型的な、まさかあの人が…、でした。
マジックの裏側も少し楽しめました。マジシャンというのは常日頃からの準備が大切なんですね。
「イリュージョン」講談社:刊
一応続き物ですが、独立したお話しです。
こちらの主人公は、天才的な手さばきの持ち主、椎橋彬。年齢を偽り、「万引きGメン」としてのし上がっていきます。「マジシャン」の舛上刑事と沙希も登場します。
椎橋君の生い立ち環境には同情する面もありますが、沙希との交流はちょっと小っ恥ずかしいものがありましたね。アラフォーのオバサンはちょっとついていけませんでした。
「万能鑑定士Q」や「特等添乗員α」なども青臭い部分もたくさんありましたが、今回の2冊はそこがやけに気になりました。
やっぱり「探偵の探偵」までかなー、と思っていた矢先、新刊が出ました!
「グアムの探偵」講談社:刊
かなり煽る帯の文句でしたが、感想は、それは言い過ぎやろ、でした…。誇大広告なのでは?(個人の感想です)
グアムで日系3世代でやっている探偵事務所のお話しです。毎回そこに持ち込まれる依頼を解決していくという短編集なので気軽に読めますが、そんなに印象に残りませんでした。主人公が女性の方がイキイキしているような…。
ただ来月以降も続刊が出るようですので、とりあえずしばらくは読んでみようと思います。
▼読書感想
cynicalmoon2018.hatenablog.com
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