「レインツリーの国」有川浩:著 角川文庫:刊
「図書館戦争」繋がりで読んだ本です。このレインツリーの国は「図書館内乱」の中に出てくる架空の小説でした。
難聴者の少女、毬絵が隊員の小牧に勧められて読んだという設定です。その事によって小牧は良化委員に逮捕されてしまいます。その時は難聴者の女の子がヒロインだという設定しか分かりませんでした。まさか、その話が実際に文庫として出ているとは…。実は「図書館内乱」と同時刊行だったそうです。有川浩すごいですね。
難聴者の恋愛モノと一言で言うには奥が深いお話しです。
障害のある人を可哀想な人、被害者側に置くのではなくて、どこにでも居るフツーの女の子(ちょっとめんどくさい系😅)として描いています。
こう書くのがもう偏見なのかも知れませんが…。
相手の男の子(と言っても社会人ですが)も関西弁丸出しでいい味出してます。
青春真っ盛りという感じで、まぶしいというか小っ恥ずかしいというか…。
でも、この歳でも楽しめました!
「県庁おもてなし課」有川浩:著 角川文庫:刊
有川浩繋がりです。
おもてなし課は実在するんですね。知りませんでした。
作者が高知県の出身で自身が特命大使に任命されたのが、本書を書くきっかけだったとか。
ディティールはもちろん違うと思いますが、 大きな枠組み流れ的なものはノンフィクションのようです。
新聞連載とか、高知県のキャッチコピーとか。
この本を読んで、高知県に行きたくなりました。
特に馬路村に行きたいな~。
前にも書いたと思いますが、有川浩の小説では脇役まで含めてキャラクターが素晴らしいです。それぞれの物語が深みを持って描かれていて、付け足し感がありません。
今回はむしろみんな主役でしたね。